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母の歩んだ道。
2008 / 05 / 16 ( Fri )

去年の今日もこんな五月晴れのいいお天気だった・・

去年のこの日

この日、私の最愛なる母親を亡くした日。

今、彼女が丁度病院へ出かけた時間。
その痛みに耐えられなくて、病院へ行った時間。

辛い癖に病院は近くにあるからと歩いて行った母。

あなたが歩いたその道が最後になるとは・・・・
その時思わなかったね?


一緒に付き添って行った妹に、どの道を歩いて
病院に行ったかを聞き出し、毎回実家に帰る度に私は
その道を歩きながら母にそんな問いかけをしてみる。。


彼女が大切に大事にした大好きな我が家に戻る道はそこに無い
事を彼女は知らずにその道を歩いて行った。
もう戻ることのできない道を。。


私はその道を何度も何度も歩いた・・・・・

彼女が踏んだ足跡を踏みながら最後に彼女が見た光景を
自分の視線に収める。。

彼女が生きてきて、最後に見た光景を。


マンション前のごみ置き場。
公園脇に咲く雑草。

少し歩きゆるやかな坂から見える東京のグレーな空。


あなたは見上げたはず。


産業道路。


激しく行きかう車の数。


必要として買った水が売られていた自販機。



その時のあなたの飲んだ水のボトルは今もなお
大事に保管してる。。



病院へ行く為に渡る信号。



そして・・・・

この世で最後の場所となった病院
その扉を開け、あなたはもう戻らない人となった。



時間は流れ、それから一年。



私は何度も・・何度もこの道を歩いた。。。
歩いてはあなたが最後に見た全ての光景を目に焼きつけ
あなたが何を思ったか、どんなに痛かったか、どんなに心細かったか

それを感じたかった。。


最後、誰にも会えず、誰にも何も言えず静かにこの世
を後にしたあなたに唯一私が出来る事だと思ったから。。


ごめんなさい。。


その道を一緒に歩けなかった事。



その道を戻って帰って来れなかった事。



ごめんなさい。。。


どんなにか寂しかったでしょう。。。


あなたがたくさんの愛を注いだ家族は・・・・
あなたの側にいる事は出来なかった。。
あなたを見送る事は出来なかった。



ごめんなさい。。。。



そうやって何度も私は彼女が戻る事の出来なかった道を歩いた。


それから一年。


私は、時が過ぎてもその道を好んで歩く。
最後に母が歩いた道。


そこにはただの景色だけではなく、彼女が生きてきた全ての
証を重ね合わせる事が出来る気がするから。。


母の人生最後の花道を、私は彼女に感謝して歩く。


そうして歩いて来て1年。
今日母の命日にはそこを歩く事は出来ないけど
五月晴れの青い空を見上げ彼女を想う。。。


出てくる言葉はいつもこれだけ。



お母さん・・・ありがとう。。。
最後側に居る事は出来なかったけど、いつも
あなたの事は想っています。。

どうか安らかに眠ってね。。。。何の心配もしなくていいからね。。





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09 : 42 : 21 | ひとりごとエッセイ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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